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ネモフィラ

お役立ち情報

お庭仕事に役立つ情報を提供します。

季節の庭仕事

季節の庭仕事

春の庭仕事

  1. 薬剤散布
    3月から4月にかけて、石灰イオウ合剤の20~30倍液を散布すると樹木の病害虫に対して殺菌殺虫効果があります。

  2. 春の施肥と有機物の補充
    本州方面では寒肥を冬期間に与えますが、道内では早春の時期に有機質肥料(油粕、骨粉、魚粉)に化学肥料を混ぜて与えます。

  3. 落葉樹、松類の剪定
    まだ樹木が活動していない早春が最適です。(しかし樹種にょっては変わります)

  4. 冬囲いの取り外し
    4月中下旬(地域により幅がある)に外します。日中の最高気温が10℃以上となる日がしばしば出る場合は急いで外します。

  5. 庭木の移植と定植
    ​落葉樹は6月上旬、常緑樹は6月いっぱいまでに終わるようにします。(真夏でも蒸散抑制剤を使うと比較的安心して移植できます)

桜
草取り

夏の庭仕事

  1. 庭の草取り、肥料の追肥(カリ肥料)、水やり、花木類の花がら取り、芝刈り
    夏の時期は花木類にとっては翌年の花となる花芽が分化する大切な時期です。

  2. 病虫害の防除
    早春の薬剤散布でかなり抑えることは出来ますが、樹木の健康状態が悪いと病虫害が付きやすくなります。

  3. 常緑樹の剪定、整枝
    ​オンコなどの新芽が固まった7月下旬から9月上旬に行います。

冬前の庭仕事

  1. 冬囲い
    ​冬期間の寒害、雪害、潮害(潮風害)を防ぐため11月下旬から12月上旬にかけて行います。本年植えた木、病虫害の被害が目立った木、枝が伸び気味に育っている木などは冬囲いに工夫が必要です。急にきた寒さにあわてることはありません。庭植えの植物は自然の低温にさらされながら、寒さに当たることで耐寒性を高めていきます。

冬囲い

剪定・整枝

剪定・整枝
剪定

目的

  1. 鑑賞と美観

    ​樹種固有の美しい自然形を表す。(木の性質を知って配植し、性状や生理を知って整枝剪定をし、生育をたすける)

  2. 適正な生育

    ​発芽、発根を促進、樹冠内部への日照不足や病虫害発生の原因を取り除く。

実施要領

  1. 夏季剪定
    7月~9月に実施する。
    繁茂しすぎた枝を剪定することによって、風通や日照を良くしたり、台風の被害をなくする。
    胴吹き枝、萌芽枝の剪定を行う。

  2. 冬季剪定
    休眠期間中から萌芽直前までに実施する。
    主幹、主枝等の強剪定を行う。

  3. 剪定、整枝の基本
    頂枝は一つにすること。(芯をたてる)
    病虫害による被害のある枝葉を剪定する。
    樹勢を衰弱させる徒長枝、土用井、夏芽、幹吹、ひこばえ等を剪定する。
    対生枝や車枝にしないで、なるべく互生にする。
    同方向に同じあような枝が重ならないようにする。
    眺める正面、特に視点の高さと同じ位置に突き出ている枝は切り取るか、切りつめる。
    樹種固有の性質に逆らって逆方向に伸びた枝や乱れ枝を剪定する。枝を同方向のみに向けないようにする。
    強い枝は短く、弱い枝は長く切る。
    毎年同じ枝の、同じ位置で切らない。

  4. 剪定時期の注意
    剪定された枝の傷面の、癒合(傷の治り)が早い時期であること。花木では花芽の文化期及びそれ以降はさける。
    ​貯蔵物資の損失や光合成による生産物の減少が少ない時期であること。

除草(草取り、草刈り)

除草

目的

  1. 植栽地の鑑賞価値を保つ。

  2. 樹木等の根や根本の幹に通風、日照を与える。

  3. 病菌、害虫の発生場所(雑草)を取り除く。

  4. ​根に必要な水分(雨)を浸透させる。

除草作業の注意

  1. 宿根草は根部まで抜き取ること。

  2. 除草は早めに行うこと。

  3. 除草の結実以前に刈り取ること。(タンポポなどは6月下旬まで)

除草

潅水(水やり)

潅水
潅水

目的

  1. 植栽木の根の吸水力を助ける(植栽時)日照により水不足の状態になった樹木の根に補水する。

  2. 土中の肥料分を溶かし根に吸収させる。

  3. ​樹木等にかかった土ぼこりを洗い流す。

潅水作業

  1. 作業時間は早朝に行う。(水温と外気の温度差が少ないとき)葉がしおれる前に行う。

  2. 樹木の根に潅水するときは、根の先端の周囲に穴を数か所又は円形に掘り潅水する。また、潅水後は穴を埋め戻す。

  3. ​潅水は、樹冠、樹幹にも行う。(昼は温度が上がっているので注意)

施肥

施肥

肥料の種類

  1. 元肥(植栽を行うときに施肥する/植栽時)

  2. 追肥(元肥が切れるころに継続して、健康な生育をさせるため/6月下旬)

  3. 礼肥(果実を収穫した後、疲労回復のため/8月~9月頃)

  4. ​寒肥(早春に新根を多く発生させる/11月頃)

施肥の方法

  1. 植栽時の施肥

    植穴の底に元肥(堆肥、腐葉土)を入れ充分に踏み込む。その上に良質の黒土を戻し入れ樹木を植え付ける。

  2. 樹木への追肥等
    ​樹木の根の先端を外周として、円型に20㎝くらいの溝を掘り、その中に施肥する。溝は埋め戻す。​

施肥の注意

  1. 施肥は絶対根にふれさせないこと。

  2. 肥料を多くやりすぎないこと。

  3. 樹木に合った肥料をやること。

  4. 土壌にあった施肥を行うこと。
    砂質土壌の場合、肥料分の保持が悪く流水しやっすいので水溶性の化学肥料より有機質肥料が良い。
    火山灰土の場合リン酸吸収力がきわめて強いため、溶性リン酸を堆肥とともに施す
    ​重粘土土壌は、施肥効果がほとんど期待できなので土壌改良材の施工等が必要。

肥料の成分効果

  1. 窒素
    ​植物の茎葉を肥大させ、生育を促し養分吸収と同化作用を盛んにさせる。

  2. リン酸
    花色を美しくさせ、実付きをよくし、耐病性、抵抗性が付き丈夫にして、根の発育を促進する。

  3. カリ
    植物内の新陳代謝をよくし、茎葉を丈夫にして、根の発育を促進する。

  4. カルシュウム
    酸性土を中和する働きと、植物を丈夫にする。

肥料の施肥量

  1. 大きい木の肥料は、胸高(120㎝位)直径の立方体分施せばよい。
    (例:胸高直径10㎝の樹木には10㎝×10㎝×10㎝の入れ物)

肥料

病害虫防除

病害虫防除
病気にかかった葉

病気の種類と防除方法

■菜や花などに発生する病気

  1. うどんこ病

    <症状>

    葉や新梢、つぼみなどの若い組織の表面に粉状の白斑が生じ、やがて全面がしろいろとなり若葉はよじれて乾枯することがある。

    <樹木等>

    サクラ、ウメ、カエデ類、モクレン、アジサイ、バラ

    <防除法>

    ペンレートかチップジンMを散布する。

  2. さび病

    <症状>

    葉の裏側に赤褐色~黒褐色の隆起したいぼ状小病斑を多数散生し、同色の胞子を飛散する。

    <樹木等>

    マツ類、アジサイ、バラ、シンパク、フジ類

    <防除法>

    薄い石灰イオウ合剤かダイセンを散布する。

  3. すす病

    <症状>

    葉裏に真っ黒なすす状のカビを発生。アブラムシやカイガラムシの排せつ物が枝葉のたまった所に発生。

    <樹木等>

    すべての樹木

    ​<防除法>虫を駆除すれば自然に治る。

■枝や幹に発生する病気

  1. カイガラ虫

    <症状>

    枝にや幹に寄生して樹液を吸収加害し、樹勢を酷く衰えさせるほか、すす病を併発させる。

    <樹木等>

    ほとんどの樹種に発生する。

    <防除法>

    ブラシなどでかき落とす。幼虫ふ化期をねらってスミチオン、カルホス、サリチオンを散布する。

  2. アブラムシ(種類が多い)

    <症状>

    枝、葉、幹に寄生して樹液を吸収加害し、樹勢を著しく衰えさせる他、排泄物がすす病を併発させる。

    <樹木等>

    ほとんどの樹種に寄生する。

    <防除法>

    スミチオン、マラソン、デイプテレックスなどを散布する。

  3. キクイ虫(種類が多い)
    ​<症状>
    衰弱樹の樹皮に小さな穴をあけ、成虫が中に食入し産卵する。幼虫は小さなウジムシで樹皮下を食害し枯れ死させる。
    <樹木等>
    マツ類に多く発生する。
    <防除法>
    樹勢の維持に剪めることが基本、発生したら伐倒して焼却するか専用薬剤を散布する。

  4. 毛虫(種類が多い)
    <症状>
    いずれもチョウやガの仲間の幼虫でそしゃく口器を持ち、葉や新芽、若枝、つぼみ、花弁をかじる。
    <樹木等>
    ほとんどの樹木を食害する。
    <防除法>
    スミチオン、デイプテレックス、オルトランなどを幼虫発生期に散布する。

  5. コガネ虫類
    <症状>
    成虫は葉や花弁を、幼虫は土中で根を食害する。6月~8月に発生する。
    <樹木等>
    アカシア、サクラ、カエデ、ヤナギ類、プラタナス
    <防除法>
    早朝木をゆすって成虫を落とし捕殺する。土中の幼虫はカルホス、DDVP乳剤を水やりの要領で潅水する。

アブラムシ
薬剤散布

薬剤散布の注意事項

  • 防専用のゴム手袋、被服などは完全なものを着用する。

  • ​作業中は体を常に風上に置き薬剤を吸わないように注意し、もし手に着いたりしたときは石鹸液などで直ちに洗う。

  • 被服はぬれたら直ちに着替える。

  • 作業中は飲食、喫煙しない。

  • 同一人が2~3時間以上作業を続けない。

  • 作業後は体を石鹸で良く洗う。

  • 使った器具は、よく洗っておき、薬剤の空きビンなどは危険のないように処理する。

  • 体の具合の悪いときには、作業をしない。

  • ​有機リン剤で中毒を起こした場合は、すぐに医師に連絡する。

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